「ドリームハウス」ときいて、あなたはどんな家を思い描きますか?
重度のインドアである私は、『ハウルの動く城』みたいに動いてくれる家が理想です(笑)
ちなみに、この映画のジャンルは緊張感あふれるスリラーです。
そう聞いた瞬間、ドリームという言葉の印象が、ガラッと変わってしまいますよね。
この映画の内容も同じくらいインパクトがあります。
ホラーが苦手な私でも十分に楽しめました。
2度、3度と見たくなるスリラー映画。
映画『ドリームハウス』
~映画情報~
- 2011年
- アメリカ/カナダ
- スリラー
- 1時間32分
~監督~
- ジム・シェリダン
~脚本~
- デビッド・ルーカ
~出演者~
- ダニエル・クレイグ
- ナオミ・ワッツ
- レイチェル・ワイズ
- マートン・チョーカシュ
- イライアス・コティーズ
映画『ドリームハウス』の感想
おもしろくて何度も見返してしまいました。
ジャンルがスリラーなので、心臓が飛び出ないか心配していたのですが杞憂に終わりました。
ストーリーのテンポがよく、展開もかなり凝っています。
ジャンルがジャンルなので、あまり多くを語れないのが悔しいですね。
友人と一緒に見ると、視聴後に伏線の話で盛り上がれるかもしれません。
いやー、もう1回見てきます(笑)
映画『ドリームハウス』のあらすじ
雪が降り積もる4月。
編集者のウィルは、みんなに惜しまれながら退職した。
退職理由は家族との時間を大切にするため。
念願のマイホームで妻と娘2人、仲良く幸せに暮らし始める。
ある日の夜、娘が「窓に人がみえた」とウィル達のいる部屋に駆け込んできた。
家族で確認したところ娘の勘違い。一家は笑顔に包まれる。
だが翌朝、外に出たウィルの表情が凍り付く。
ネタバレ含む感想・伏線考察
1度目と2度目で見える世界が変わるのが面白い。
ネタバレ含む感想では、映画内の伏線について取り上げていきます。
まだ映画を見ていない人は、絶対に見ない方がいい。
ホント見ない方がいい。
退社した出版社
ウィルが退社した出版社。
実は、精神医療施設でした。
ウィルの退社を祝福してくれている社員達。服装は変わっていますが、施設の入居者や関係者です。
ウィルのことをミスターAと呼ぶトミー。
彼の「ここに住んでいると思った」はウィルが仕事人間だからではなく、同じ施設入居者だから出た言葉だったんですね。
犯人は監視していた
退社した後、ウィルは電車に乗って家へと向かった。
その電車内で微笑みかけてくる男こそ、ウィルの家族を殺したフードの犯人。
序盤から犯人を出してくるとは、かなり挑戦的ですよね!
顔のアップに違和感はありましたが、まさか犯人だとは思いませんでした。
てか、2週目で犯人と同じ顔って気づいた。顔覚えるの苦手だもん!
娘が窓越しに見た「大きな頭のケバケバ」、茶色の車で脅かしてきた「フードの男」もたぶんこの人。
家を立ち退きさせられた後、中に入ろうとしたウィルをライトで追い返したのもこの人。堂々と監視宣言までしていた。
ウィルの描く物語
ウィルが奥さんに、物語の内容を聞かれたときの言葉。
「話したら消えてしまうかも。でも登場人物はできてるよ。今君が見えているくらいにはっきりしてる。」
2週目を見ている際に、そういうことかぁあああ!となりましたね。
ストーリーを話している途中で自分の記憶がよみがえれば、奥さんが妄想であると理解し、パッと消える可能性がありますからね。
「今君が見えているくらいに」という言葉も、奥さんが消える存在であるという伏線だったのでしょう。
隠し部屋にいる娘たち
おままごとの部屋で遊んでいる娘たちは、お互いのことを「キャサリン姫」「ベアトリス姫」と呼び合っています。
おもちゃで遊んでいるだけだろうと、会話の内容は気にしていませんでしたが、ちゃんとした伏線でした。
娘が「子供たちは幸せだったよ」と言っているのは、自分たちは幸せだったよとウィルに伝えているんです。泣きそう。
更生施設の出入り
ウィルが更生施設につくと、頑張れよと声をかけられたリ、受付に入居者よと言われたりしています。
あいさつをされただけ、患者に間違われただけと思っていた私……。
元々、ウィルが住んでいたのですから、写真を忘れていても不思議ではありませんよね。
一番不思議なのは、ウィルが部屋に入るときには無かったものが、次の瞬間には出てくることです。
そう、左奥の壁に飾られた十字架です。(どーでもいい)
服装で混乱する私
ウィルがアンの家に行き、お風呂に入るシーンがあります。
ウィルがお風呂に入る前、アンと娘は車に乗っています。ウィルがお風呂から出ると、2人は家にいます。
お風呂で寝ている間に、出かけて帰ってきたってことですよね?
アンの服装が変わっていたり、ジャックがウィルの存在を知っていたりして、「もしかして数日後の話?」と混乱しました。
2人の帰宅が分かるシーンを入れて欲しかったですね。同日の出来事なら、せめてアンの服装は変えないでくれ……。
家族との別れ、火事からの脱出。
火事になった家から、メモ帳をもって出てきたウィル。
消防隊員に「中に人は?」と聞かれ、「No.」と一言。
自分の家族が既に亡くなっているという現実を受け入れ、前に進めたんだなと感動していました。
ですが、よく考えてみると2人ほど中に残ってますよね?
せっかくの感動が薄れてしまいました。
あのあと、ウィルは犯人だと疑われて、きっと大変だったでしょう。
アンが生き残っていなければ証人が誰もおらず、再び犯罪者として捕まっていたかもしれません。
たくさん伏線を書きましたが、まだまだありそうですよね。面白い伏線があれば、ぜひ教えてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。