先日、私は腎盂腎炎になってしまい、1週間ほど寝込んでいました。
私は悪化する前に薬で抑えられたのですが、腎盂腎炎は敗血症(集中治療室に入る必要が出てくるなど命の危険にかかわる状態)になる可能性もある病気です。
実際にどんな症状があったのか、私の体験を記事にしました。
排尿痛と残尿感がある
排尿痛から地獄の日々が始まりました。
最初は排尿痛だけで熱や咳のような症状は何もなく、疲れからきているのだろう、すぐに治るだろうと考えていました。
しかし時間が経つにつれて、徐々に身体がだるくなっていきます。
歩行に問題はないのですが腰回りがずーんと重く、動き始めるのにちょっと気力を使うような状態でした。
祖父母や親が「腰痛い」と言っているときは、こんな思いをしていたのかなぁ、もっと優しく接しようとぼんやり考えていました。
その後は重い身体を動かしてトイレに向かい、排尿痛に耐えながら用を足しては、残尿感で再びトイレに戻ってきての繰り返し。
もしもトイレに神様がいるのならば、足繁く通う私の信心深さに感銘を受けていたに違いない。
激痛というほどでは無いものの、毎回排尿痛があるというのはかなり鬱陶しかったです。
症状が出るまでに時間がかかった
排尿痛, 残尿感, 倦怠感 があるため、熱を測るも「36.2℃」と平熱。
病院に行くか迷っていると、背中から頭に向けてブルブルっと寒気のようなものが、這うように駆け上がっていきました。
倦怠感が徐々に増してきたため、急いで近くの病院へ。
病院に到着して熱を測ると「38℃」になっていました。
コロナウイルスの検査をして陰性だったので、院内に入って尿検査することに。
診断の結果 “腎盂腎炎” の可能性が高いと言われました。
腎盂腎炎の恐ろしさを知らなかった私は、薬をもらって帰宅したら普段通りに過ごせるかなぁと呑気に考えていました。
高熱と悪寒が続く
帰宅してしばらくすると、高熱と悪寒がひどくなりました。
熱は測るたびに上昇していき、38~39℃のあたりをウロウロ。
熱は39℃あるのに、身体が震えるくらい寒い。
暑いのか寒いのか分からない気持ち悪さに耐えながら眠りにつくも、トイレに行きたくなって2~3時間もすれば目が覚めてしまう。
そんな寝ては起きての生活を2日間しました。
より身近な病気と比較するのであれば、インフルエンザに罹った時よりも感じる寒暖差が激しかったです。
インフルエンザなどの場合は “辛いけれど寝ていたら治った” という感覚ですが、腎盂腎炎はまとまった睡眠を取れないので、熱が出ていたのは2, 3日なのに1週間近く戦っている気分でした。
私の場合、病状が悪化する前に受診できたので軽症でした。これを放置してしまい、症状がより酷くなっていたらと思うとゾッとします。
胃痛, 頭痛, 下痢になる
高熱や排尿痛が治まって安堵したのも束の間、今度は「胃痛, 頭痛, 下痢」が始まりました。
胃は握りしめられるような感覚で眠れないくらいの痛さ、頭はずっとゆるく痛みが続く状態で、腹痛と下痢に関しては食あたりと似たような感じでした。
これらの症状は食事をちゃんと取れていなかったり、経口補水液の飲みすぎだったり、睡眠不足だったりの影響があるかもしれません。
水分補給について
風邪をひいたり高熱が出たりした場合、発汗によって脱水症状になりやすいので、水分をしっかりとる必要があります。
経口補水液は口当たりがよくて水分補給に適していますが、ナトリウムやカリウムといった成分が多いのでやはり飲みすぎはよくないそうです。
私は水分不足による病状悪化が心配で、経口補水液をちょっと飲みすぎました。
ラベルに1日の摂取目安量が書かれていると思うので、飲む際は必ず確認してください。
摂取量を超えそうなときは、常温の水を飲むようにしましょう。
冷たい飲み物は胃やお腹への刺激が強いため、経口補水液も常温に戻してから飲んだほうがいいですよ。
記事を書いた理由
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、記事を書いている現時点で腎盂腎炎の辛さや痛みを忘れつつあります。
- 医療に携わる方への感謝
- 辛い思いをしている人への配慮
- 心配し看病してもらえるありがたさ
- 健康に過ごせているという幸せ
病気の辛さを忘れてしまっても、そのとき感じた思いを忘れないように記事にしました。
一人称視点で書いたり比喩表現を用いたりして、より疑似体験に近づける方法もありましたがやめました。
症状を淡々と書いているので、この記事では腎盂腎炎という病気のヤバさはいまいち伝わらないでしょう。
でも私はそれでいいと思っています。
その病気の辛さは、病気になったその人にしか分かりません。たとえ同じ病気でも、症状や感じ方は人それぞれです。理解した気になってしまう方が危険です。
相手の気持ちや症状を完璧に理解することはできません。それでも相手に寄り添い、理解しようとする気持ちを忘れないことが大切なのです。
この記事を最後まで読んでくださっているあなたは、相手を理解しようとする思いやりの心がある方だと思います。その優しさを忘れずにこれからも過ごしてください。
お互い健康には気を付けましょう。