「大人と子供、成長が早いのはどっち?」
と聞いたら、多くの人が “子供” と答えると思います。
同じ習い事を一緒にはじめても、子供の方が早く上達するような気がしますもんね。
個人差がありますし、比較実験のしようがないので、分からないというのが正解なのでしょうが……。
それでも、成長が早い思われる子供と大人を比べれば、大人の成長が遅い理由が分かるのではないかと思い、私の体験や考えを入れつつまとめました。
成長したいと思っている、あなたに届けばいいなと思っています。
子供の成長が早い理由は行動
小さい頃って、やりたいと思ったら深く考えずに行動するんですよね。
遊びたいと思ったら、とりあえずオモチャを引っ張り出してくる。
欲しいものがあれば、おねだりしたり、泣き喚いたり、優しいサンタさんに頼んだりする。
遊んだ後の片づけを考えたり、人の目や体裁を気にしたりすることってほとんどありません。
これが大人になると、悩み考える時間が増えます。
片付けが大変だからやめようかな。時間的に厳しい。うちの家計にそんな余裕はない。周りから変な目で見られる。忙しい。疲れてる。
現実的、リスク回避と言えば聞こえはいいですが、ただただ挑戦する機会を失っているだけの人も多くいるように思います。
当たり前ですが、挑戦しなければ成長はありません。
挑戦することすら諦めている
私の親の話なのですが、ある日「戦闘機に乗ってみたいなぁ」と言ったんです。
私が「そうなんだ。じゃあ乗る方法を探してみたら?」というと、ただ一言「無理だよ。」と返してきたんです。
あなたも無理だと思いますか?
私が検索したところ、ロシアに行けば戦闘機の飛行体験ができるそうです。
訓練が必要ですし、金額もうん百万するらしいのですが、乗る方法はあると分かったわけです。
Google検索を使って、10秒もかからずに入手できた情報です。
お金だって貯金したり、節約したり、投資したりすれば、生きている間には何とか貯められるはずです。
戦闘機に乗りたいんだけど伝手はないかと知り合いに聞いて回れば、どこかで協力者を得られたかもしれません。
飛んでいる戦闘機は無理だとしても、無料の搭乗体験くらいはあるかもしれません。
大人の “考える” とは、基本的に諦める理由を探しているだけで、叶える方法を一切探していないんですよね。
「もう夢見る年じゃねーよ」と、私の話を笑って一蹴するのもいいでしょう。
「そこまでの気力はねーよ」といいながら、自分にはやりたいことがないんですと嘆くのもいいでしょう。
あなたが笑おうが喚こうが、私は困らないので。
自分の死を意識したとき、身体に不調が出始めたとき、誰かが夢をかなえたとき、もう少し挑戦しておけば良かったと後悔するのは、誰でもなく “あなた” です。
そんな辛い思いをするくらいなら、今から挑戦して「やっぱ無理だったじゃねーか!」と私に八つ当たりする方が、100倍マシなんじゃないかなぁと思いますね。
挑戦するから成長できるし、挑戦するから夢に近づけるんです。個人的には、あなたのやりたいことがちゃんと成就し、八つ当たりされないことを願っています。
ルールに縛られない自由さ
以前、家に親戚の子供(2歳)が遊びに来ました。
その子に車のミニチュアを渡すと、積み木のように重ねて遊び始めたんです。
私はそうやって遊ぶのかと感心しました。
私ですか?……ええ、もちろん参加しましたよ。
ルーフパネルの湾曲に苦戦しながらも、一緒に頑張ってたくさん積みました。
出来上がった景色は、まるで廃車置き場のようでしたね 笑
その後、話を終えた親戚が来て、子供にこう言いました。
「これはね、こうやって遊ぶんだよ。」
大人の中には “こうでなければいけない” というルールが数多くあります。
多くの人と関わって生きていく以上、ルールを守るという考え方は大切です。
ですが、単なる思い込みからそれが絶対のものだと思っている人も多くみられます。
本当に車のミニチュアは、前後に動かして遊ばなければいけませんか?
ニコニコしながら、乗せてと車を指差したあの子の笑顔は間違っていたのでしょうか?
常識や当たり前に縛られて、自分の生き方を狭めていませんか?自分で自分の首を絞めていませんか?
子供がどんなルールで遊んでいたのかを知らず、自分のルールを押し付けたあの親戚は、雑談で世の中はとても生き辛いと嘆いていました。
あの親戚がルールだと思っているものの中で、自分の人生を賭けて守るべき本当のルールって、一体いくつあるのでしょう……。
失敗は成長のチャンスである
子供がいろんな発見や体験をしているのは、ルールに縛られておらず自由に考えているからです。
失敗は多いですが、それだけ成長も早いです。親戚の子は、車を縦に積もうとして失敗した後、車を横転させて積んでいました。
横転させた車にさらに車を重ねようとして失敗した結果、2つ目の車両の山を作るという発想に至り、それを繰り返して廃車置き場ができたわけです。
これが大人だった場合、車は積むものじゃないといい始めるでしょう。積むにしても崩れる可能性がある。車体によって重量や重心が違うから調べたほうがいい。
そもそも目的がはっきりしていないじゃないか。待ち時間をいかに楽しく過ごすかということでいいのか?と頭の中で無駄に考えて、何も経験せず何も学ばずに終わります。
ルールを守るということは、大きな失敗を防ぐと同時に、成長や新たな発見の機会を失うことでもあるのだと私は思います。
あなたは最近、ちゃんと失敗していますか?
成長している子供に言えること
すごい速度で成長している子供って、とても環境に恵まれています。
親がその道のプロであったり、徹底的にサポートしてくれたり、有名な教室に通わせてくれたり……。
自分で学習環境を用意して、習慣化をしっかりとできて、効率化や改善策まで考えられる子供っていますか?
いませんよね?
いるとしたら、その子はたぶん “転生系ラノベ主人公” です。
子供は大人に教えられながら、少しずつ「学ぶ」というスキルを身に着けていきます。
自分で環境を作ったり選んだりできない子供だからこそ、環境による差が出やすいのです。
不公平さや理不尽さを感じるかもしれませんが、それが “現実” です。
今はネットに情報が溢れているので、自分で学び成長しやすい環境にはなっています。
それでも、大人によるサポートほど大きな力はないでしょう。
一方、大人は環境を変えられる
自分の子供時代を振り返って、「私は環境に恵まれなかったんだ」「何も教えてもらえなかった」「ネットのない中で育ったんだ」などと愚痴を言っても仕方ありません。
大人なら学ぶ環境は自分で作れます。自分で環境を整えたり、習慣化したり、改善したりできます。
分からないなら調べればいいし、分かる人に聞けばいいんです。お金を払ってプロから教わることもできます。
成長しない人は、同じ環境で同じことをして、毎日同じように過ごしています。
昨日のあなたと比べて、今日のあなたは何ができるようになりましたか?何か気づきはありましたか?
今、あなたが成長するのに足りていないのは、環境ですか?習慣化ですか?それとも改善策ですか?
この質問に答えられた人は、必ず成長できます。あとはやるかどうかです。
大人の成長が遅い理由
改めて、私の考える「大人の成長が遅い理由」をまとめると、以下の通りです。
大人の成長スピードの違いって、もはや学ぶ気があるかどうかです。
大人は子供のころよりも頭が良くなった分、無意識の内に危険を避けようとして、いつの間にか挑戦しなくなります。
一方、その頭の良さを習慣作りや知識吸収、メンタルコントロールに使っている人は、子供に負けないくらいの速さで成長し続けます。
成長に必要な「行動力」「柔軟性, 素直さ」「環境, 習慣, 改善」って、大人はすべて自分で揃えられるんですよ。
子供は自分で環境を整えられませんし、習慣や改善といった経験がモノをいう部分は、大人のサポートがないと難しいでしょう。
そういう意味では、大人のほうが成長する可能性を秘めていると私は思います。
とりあえず挑戦しよう
子供のころは、親や先生が「勉強しなさい」「ああしなさい」「こうしなさい」と、耳にタコができるくらい言ってくれたでしょう。
ですが、大人になってから言われることって、ほとんどありません。
なので、あえて私が言います。
「勉強しましょう。新しいことを始めましょう。」
私は “生涯学習” であり、”生涯勉強” だと思っています。
好奇心を失った人生って、メチャクチャ退屈です。
ごろごろと寝っ転がってテレビや配信動画を眺め、やることねぇな面白くねぇなと不平不満を言いながら、ただただ休日を消化するような人間になります。
趣味が見つからない?そうですか!片っ端から試しましょう。
楽してお金持ちになりたい?いいですね!どうやって稼ぐか考えましょう。
時間に余裕がない?それは大変ですね!時間管理術を学びましょう。
もう始めるような年じゃない?素晴らしいですね!最高齢記録を作りましょう。
やらない理由を思いついた分だけ、やる理由を考えてみましょう。
ほとんどの人が動けていない
「生きてるだけで丸儲け」「死ぬこと以外かすり傷」といった言葉が、名言とされているのは、挑戦できない大人に刺さるワードだからでしょう。
自己啓発のビジネス書が売れるのは、きっと誰かに自分の背中を押してほしいからでしょう。
これらが支持されているということは、それだけ動けていない人が多いということです。
つまり周りに流されていたら、あなたも動けない人達と同じ場所にたどり着きます。
人生逆張りしろなんて、極端なことは言いません。
ただ今日という日を、昨日とは少しだけ変えてみませんか?
子供に羨ましがられるくらい、子供たちに負けないくらい、1日1日を楽しく過ごしませんか?
お互い成長し続ける人でありましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。