私はトランプ記憶を始めてから、ずっと「1カード1イメージ法の2in1メソッド」を使っていました。
初心者だった私が、はじめて3日目にはトランプの並びを全暗記できた、素晴らしい方法です。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
ですが、悩みがひとつだけありました。
それは、置いたイメージの順番を間違えてしまい、安定して全問正解できないのです。
覚えやすさや楽しさを優先して、頭の中でイメージを動かし過ぎるのが、間違えてしまう原因でした。
配置や大きさにルールを作ってみたり、ストーリーを展開してみたり、工夫しましたが上手くいかず……。
どうやって改善しようか悩んでいるとき、偶然知ったのが「PAOシステム」という方法でした。
変換術のPAOシステムとは
私が今まで使っていた「1カード1イメージ法」は、1枚のカードに1つのイメージを作る方法でした。
PAOシステムは、1枚のカードに3つのイメージを作る方法です。
3つなら何でもいいわけではなく、「人物」「行動」「モノ」の3種類です。
これらの英語の頭文字をとって、PAOと呼ばれています。
Person | 人物 |
Action | 行動 |
Object | モノ |
例)PAOを使って記憶する
例えば、「ハートの4」「クローバーの2」「スペードの2」という順番で、カードが出てきたとします。
その場合、「1枚目はPerson」「2枚目はAction」「3枚目はObject」の順序で、作っておいたイメージを使います。
Person | Action | Object | |
---|---|---|---|
ハートの4 | 橋本環奈さん | 走る | はしご |
クローバーの2 | くにおくん | くつろぐ | 靴 |
ダイヤの9 | 木村拓哉さん | タックル | たくあん |
「橋本環奈さんが、くつろぎながら、たくあんを食べている。」というイメージを置けば、3枚のカードを覚えたことになります。
どれだけイメージを動かしても、カードの並び順は「P→A→O」なので、順番を間違えずに済むのです。
この「PAO」と「場所法」を組み合わせて、3枚×17ヵ所=51枚。プラス、ぼっちでたたずむPersonが1枚で、計52枚を暗記できます。
私はPOAの順番で利用しています
英語の場合:「owl」「writing」「paper」
上記のように、英語を利用する場合は「P→A→O」の流れが、しっくりくるでしょう。
日本語の場合:「アウル」が「紙」に「書く」
日本語で記憶する場合は、「P→O→A」という流れの方が、覚えやすいと思います。
私はPOAの順で使っているので、あなたも覚えやすい順番で大丈夫ですよ!
PAOのイメージ例について
PAOの例を探してみましたが、なかなか見つかりませんでした。
見つかったのは、数字(0~99)のPAOのみ。
きっと「スペードは1~13」「ハートは14~26」と、数字を割り当てていけばいいのでしょう。
数字のPAOなら、別の場面でも役に立ちそうですもんね!
ということで、トランプの語呂合わせでPAOを作りました。
……えっ?
だって、数字を割り当てて覚えるの面倒くさいんですもん。(記憶競技なのに覚えるのを面倒くさがる人)
すこし長くなってしまうので、一覧表は「【トランプ記憶】PAOのイメージを語呂合わせで作ってみた」に書いています。
トランプ記憶「PAOの練習方法」
私がPAOを取り入れるためにした、練習方法を紹介します。
我流ですので、参考程度にしてください。
- カードイメージの練習
- PAO順でのイメージ練習
- トランプ記憶をする
①カードイメージの練習
トランプを1枚ずつめくる、またはスライドさせながら、カードのイメージをする練習です。
まずは「スペードの人物」、次は「ハートの人物」と細かく分けてやります。
Cards | PAO | |
---|---|---|
Step1 | スペード | 人物 |
Step2 | ハート | 人物 |
Step3 | クローバー | 人物 |
Step4 | ダイヤ | 人物 |
Step5 | ALL | 人物 |
Step1では、スペードのカードだけを集めて、人物をイメージする練習をしています。
Step1からStep2へ、練習を切り替えるタイミングは、一覧表を見なくても思い出せるかどうかが目安です。
Step5では、すべてのカードをシャッフルして行います。
約1分ですべての人物をイメージできるようになったら、「人物」の練習は終了。
次はPAOの「人物」を「モノ」に変えて、Step1から始めます。
人物・モノ・行動、それぞれ1分程度でイメージできるようになったら、次の練習にすすみます。
②POA順でのイメージ練習
トランプルをシャッフルし、カードを1枚ずつイメージするのは今までの練習と変わりません。
変わるのは、1枚目は「人物」、2枚目は「モノ」、3枚目は「行動」でイメージする点です。
PAOの順でも、POAの順でも、自分の決めた順序を守れば大丈夫です。
「人物→モノ→行動」とイメージを切り替える練習なので、3枚で1つのイメージにする必要はありません。
1分30秒程度でイメージできるようになったら、トランプ記憶に挑戦します。
このPAO順でイメージする練習は、現在も継続してやっています。
③トランプ記憶をする
橋本環奈さんを例にしたように、3枚でひとつのイメージを作ります。
あとは場所法をつかって、作ったイメージを置いていくだけです。
場所法とイメージの置き方は、『トランプ記憶の方法やコツを紹介』を参考にしてください。
17ヵ所あれば足りるので、新しい場所にしたり、覚えづらかった箇所を削ったりしましょう。
私は「2in1」で使っていた26ヵ所から、苦手だった場所と特徴がない場所を削って使っています。
練習過程と暗記タイム
「1カード1イメージ」から「PAO」に変えた結果、正答率が安定し、タイムも早くなりました。
PAOに変えれば早くなるのではなく、私の苦手を克服できる方法だったから早くなったのだと思います。
現在、1カード1イメージの場所法(2in1)を使っていて、同じ場所に置いたイメージの順序間違えが多い人にオススメです。
私のPAO練習記録
個別は、トランプを1枚ずつイメージした時のタイムです。
PAOの練習方法でいうと、「①カードイメージの練習:Step5のAll」と「②POA順でのイメージ練習」にあたります。
練習方法①のStep1~4に関しては、個別(P/A/O)を切り替えた日に、練習して済ませています。
3分切りまでの道のり
場所 | 個別 | 暗記 | |
---|---|---|---|
1日目 | 2分14秒/P | ||
2日目 | 3分13秒/P | ||
3日目 | 1分23秒/P | ||
4日目 | 1分48秒/P | ||
5日目 | 1分56秒/P | ||
6日目 | 54秒/P | ||
7日目 | 2分08秒/O | ||
8日目 | 1分35秒/O | ||
9日目 | 1分13秒/O | ||
10日目 | 54秒/O | ||
11日目 | 2分33秒/A | ||
12日目 | 2分25秒/A | ||
13日目 | 1分51秒/A | ||
14日目 | 1分24秒/A | ||
15日目 | 57秒/A | ||
16日目 | 3分11秒/PAO | ||
17日目 | 1分59秒/PAO | ||
18日目 | 2分05秒/PAO | ||
19日目 | 1分39秒/PAO | ||
20日目 | 9秒 | 1分29秒/PAO | 3分37秒/52枚 |
21日目 | 7秒 | 1分20秒/PAO | 2分33秒/50枚 |
22日目 | 7秒 | 1分17秒/PAO | 3分21秒/52枚 |
23日目 | 8秒 | 1分25秒/PAO | 2分38秒/50枚 |
24日目 | 8秒 | 1分09秒/PAO | 2分06秒/52枚 |
25日目 | 7秒 | 1分08秒/PAO | 2分19秒/52枚 |
26日目 | 7秒 | 1分09秒/PAO | 2分01秒/50枚 |
27日目 | 6秒 | 1分10秒/PAO | 1分52秒/52枚 |
28日目 | 6秒 | 58秒/PAO | 1分48秒/46枚 |
29日目 | 6秒 | 1分10秒/PAO | 1分55秒/48枚 |
30日目 | 7秒 | 52秒/PAO | 2分17秒/52枚 |
参考までに、私の「1カード1イメージ」での、ベストタイムは「2分33秒」です。
PAOの練習にあてた1ヶ月を、1カード1イメージに使っていたら、さらに早くなっていた可能性もあります。
どちらがいいとは言い切れませんが、個人的にはPAOの方に伸びしろを感じています。
今後の目標について
トランプ記憶の紹介記事では、安定して「3分以内に全暗記」を目標にしていました。
PAOシステムを使い始めて、その目標は達成されつつあります。
そこで、遠い目標だと思っていましたが、トランプ記憶「1分切り」を本格的に目指したいと思います。
とは言っても、練習を増やす予定はないです(笑)
「トランプが友達!」という方は、僕とも友達になってください。
Twitter:@indoor-soul