変換術『PAOシステム』を知った多くの方が、PAO順にするかPOA順にするかで迷うのではないかと思います。
本当は両方とも自分で試した方がいいと思うのですが、順序を変えるのはかなり大変です。
私の場合、POA順からPAO順に変えるのに1ヶ月近くかかりました。
そこで、PAO順とPOA順ではどんな違いがあるのか、どちらの方がいいのか、私の経験から伝えたいと思います。
少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
PAO順とPOA順どちらがいい?
結論から言うと、私は「PAO順」をオススメします。
PAO順の方が、イメージをひとつずつ場所に置いていく感覚を掴みやすいからです。
POA順だと、文章に変換してからイメージを作りがちで、時間がかかる上にワードを脳内再生する癖が抜けにくいです。
ですが、POA順が劣っているという意味ではないので、POA順を使っている方も安心してください。
私はPAO順でもPOA順でも、1分切りを達成しています。
両方ともまだまだ伸びしろを感じていたので、最終的には好みの問題になるのではないかと思っています。
以下に、私の感じたPAO順とPOA順の違いを書いているので、よかったら参考にしてください。
変換リズムやイメージのまとまり
PAO順は、1枚ずつ変換して、1枚ずつ場所に置いていきます。
P→A→O→P→A→O→P→……
タッタッタッ タッタッタッ と変換していくので、リズムは1in1に近いと思います。
POA順は、変換したPを場所に置いた後、OAをまとめて変換してPに繋げます。
P→→OA→P→→OA→P→……
タッッタッ タッッタッ と変換してくので、独特のリズムになります。強いて言うなら2in1のリズムに近いです。
変換のしやすさが違う
PAO順の変換は、リズムに乗れると速いです。
変換が軽いのはいいのですが、ちゃんとイメージを置く前に、プレイスを通過してしまう場合があります。
間違えるときは、Pが抜けたりOが抜けたり、穴あきのような状態になる印象です。
POA順の変換は、脳のメモリーを多く使っている感覚で、表現し辛いですがイメージが重たいです。
イメージの抜けは少ないですが、記憶中の体感時間が長く、一度やると何となく疲れを感じます。
暗記に失敗するときは、プレイスごと(3枚まとめて)忘れている場合が多かったです。
イメージが強く結ばれるPOA順
PAO順の記憶を「川の流れ」と表現するなら、POA順は「溶接作業」に近いです。
PAO順は流れるようにスムーズに変換できますが、イメージが抜けてしまうと、消去法を使っても思い出すのが難しいです。
POA順は変換に苦労しますが、OやAを起点にしたり消去法で探ったりすると、抜けているイメージをかなり思い出せます。
POA順の方がイメージ同士の結びつきが強く、場所へ完璧に置けなくても、正解までたどり着ける場面が多かったように感じます。
私がイメージを置くのが苦手だったのは、ちゃんと置かなくても正解できるPOA順で、ズルしていたからかもしれません(笑)
PAO順に必要な練習
PAO順で大切なのは、「1枚ずつの変換スピード」と「イメージの連結」です。
PAO順の場合、1枚でも変換の遅いカードがあると、リズムが崩れてタイムが遅くなりがちです。
どのカードも同じ速度でイメージできるように、トランプを一定のスピードでスライドして、PAO順で変換練習するのをオススメします。
また、イメージの連結をスムーズにするには、変換表の見直しをした方がいいでしょう。
詳しくは『PAOシステムの最適化』に書いていますが、ActionでObjectの位置を固定し、思考時間を減らすのがいいと思います。
POA順の将来性について
POA順でポイントになるのは、「OA変換のスピード」です。
POA順では、場所にPを置いた後、OAのイメージをまとめて置く必要があります。
OA変換が遅いと、置いたPのイメージが薄れていくため、OA変換のスピードが正答率にも関わってきます。
POA順をしている方、POA順に挑戦する方は、私が以前やっていた「OA変換」の練習をオススメします。
どちらに可能性を感じるか
あなたはOAをまとめて変換して置く「POA順」と、P→A→Oと順番に変換して置いていく「PAO順」では、どちらが早くなると思いますか?
私はPOA順の方が、早くなる可能性を秘めていそうだなと感じます。
OAの部分が2カードシステムに近い状態になればの話なので、かなり練習が必要になるでしょう……。
それでも完全な2カードシステムより導入しやすく、必要な練習量も抑えられるので、実現可能な範囲だと思っています。
中途半端は一番良くない
私はPOA順で1分切りをしてから、PAO順に切り替えて練習を始めました。
両方とも試して思ったのは、PAO順とPOA順は完全に別モノだということです。
今日はPAO順、明日はPOA順と比べながら練習していたら、どちらも上達せずに挫折していたと思います。
POA順からPAO順へ切り替えるのに、私はだいぶ苦労しました。
慣れとは怖いもので、暗記している途中で変換順序が変わってしまったり、暗記できても回答で順番を間違えたりしました。
修正できるまで時間がかかりますし、心が折れそうになるので、気軽に試してくださいとは言えません。
それでも両方試したいという方は、目標タイムを設定しておいて、目標を達成したら練習も気持ちも切り替えましょう。
前の順序に未練があると、どちらも中途半端な状態で立ち止まってしまい、両方とも上手くできなくなります。
まとめと私の今後
無難に上達するならPAO順、ロマンを求めるならPOA順、自分に合った方法を探すなら両方試す。これが私の答えです。
私はPAO順に切り替えたばかりなので、もう少しPAO順を楽しみます。その後、どうするかは未定です。
もしかしたら、ロマンに生きるかもしれません。
あなたはPAO順にしますか?POA順にしますか?
それとも、別のシステムを使いますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。