鼻くそ、うんち、げろ。
急に汚い言葉を並べるなと、不快に思った方が大半でしょう。
すみません。
ですが、これらのどこが汚いと思うのか、その理由を説明できる人はほとんどいません。
身体の仕組みとして必要なものなのに、避けられない自然のモノなのに、どうにかして自分と切り離そうと考えていませんか?
みんなに嫌われそうな言葉だと、社会的に受け入れられないと、無意識のうちに判断したからこそ、理由もなく汚いと思ったのでしょう。
自分とうんちを切り離すことが不自然で、自分の在り方を否定しているとも考えず、自分が社会の一員であると証明するのに必死なんです。
「アイドルはうんちしない」というのと、似たものを感じますね。
社会で求められる理想の姿こそが “本当の自分” であるべきと思っていて、今の自分を受け入れることができないんです。
トイレ, 化粧, 洋服, etc. どれも極端な言い方をすれば、受け入れられない自分を隠すためのものです。
べつに、あなたとうんちは運命共同体ですとか、ありのままの自分になるの~♪とか、そういったことを言いたいのではありません。
自分を受け入れることが難しく、生きづらい世の中になっているのではないかと伝えたいのです。
批判される生きづらい世の中
インターネットが発達し、SNSが普及するようになった今、情報はあっという間に世界へと広がっていきます。
毎日、芸能人やYouTuberが批判されるのを見ていれば、自分は間違ってはいけないと心のどこかで思ってしまうでしょう。
自ら進んで批判の的になりたがるのは、炎上で稼ぐことに味を占めた有名人くらいです。
できるだけ失敗をせずに、ちゃんとした人生を歩まなければいけない。
誰もが社会から拒絶されることを恐れ、自分の心を殺し、無難に生きようとしてしまうものです。
SNSなどで複数のアカウントを作り、多くのペルソナを使い分けるのも、「自分を受け入れて欲しい」「拒絶されたくない」と思うからだと思います。
自分のすべてを受け入れてもらうのは難しい。
そこで、お互いの一部分を認め合う、できるだけ良好な関係を築こうとしいているのです。
実際にどう感じるのかは分かりませんが、それぞれのペルソナが満たされていけば、最終的には自分という人間が満たされそうですからね。
自分を受け入れられない
世界中の人と繋がっている時代なのに、常に孤独を感じてしまうのは、自分を受け入れてもらえない気がするからでしょう。
ネット上には、自分より技術力のある人がいて、自分より賢い人がいて、自分よりもお金を稼いでいる人がいます。
そんな人たちと比べて、自分には何があるんだろうと思ってしまうんです。
自分はダメな人間だと思ってしまうのも、比べる対象が他者であったり、社会的な価値基準で考えてしまったりするからです。
SNSのフォロワー数やいいねの数を競うように求めているのは、自分が受け入れてもらえたと実感できるからでしょう。
人から認めて貰えないと、自分を認めることできない。
誰よりも自分自身が、自分のことを受け入れていないのです。
「本当の自分」「自分探し」って言葉をよく耳にしませんか?
キツイ言い方になってしまいますが、そういう言葉を使ってしまうのは、自分の現状を受け入れられないときですからね。
きっと多くの人が、社会から求められる姿で無理をしながら生きていて、自分という人間を受け入れられない状況なのだと思います。
自分を知ることから始める
自分は何が好きで、何が嫌いで、何をしたくて、何をしたくないのか。
どんなに些細なことでもいいので、自分の素直な気持ちをノートなどに書いてみてください。いわゆるリスト作りですね。
「リンゴが好き」「会社が嫌いなのに働いてる」「水族館で癒されたい」「苦手な友達と遊んでいる」
そこに書かれているのが、今のあなたであり、受け入れることができた自分です。
自分を理解できると、心に余裕ができて冷静になれます。
社会が押し付けてくる理想の姿と、自分の理想の姿を間違えることなく、自分の幸せを見つけられるようになります。
リスト作りは継続しましょう。たった1日で、自分の全てを理解するのは困難ですし、時間とともに人は変わっていくものです。
リスト作りのおすすめ書籍
リストの効果を実感できた方、もっと自分を理解したい方には、書籍『シンプルリスト』がオススメです。
この本を読めば、何百冊の自己啓発本を読み漁るよりも、自分を見つめ直すことの方が、よっぽど大切なんだと分かります。
リストの作り方や作る理由、リストの見本も書いてあるので、リスト初心者でも取り組みやすい内容になっています。
自分の理想を目指しています
すこし自分語りになってしまうので、興味のある方だけ読んでください。
私は普通の人からすれば、ずっと家に引きこもっているし、親のすねをかじっているし、世のはみだし者に分類されると思います。
それでも、私は自分の納得できる形で人の役に立ちたいと思い、このブログを運営して生計を立てようとしています。
まだまだ未熟ですが、感謝の言葉をもらうこともあり、毎日がとても充実しています。
幸せな人生って、たとえバカにされても変なやつだと思われても、「これが自分の生き方なんだ!」と胸を張れるかどうかだと思うんです。
もちろん、私のように自分の信念を曲げられない、不器用で頑固な生き方をする必要はありません。
社会の中で少しずつ、自分の生きやすい場所を探したり、過ごしやすい関係を築いたりすればいいんです。
あなたの生き方は、あなたが決めていいんです。
自分の幸せは、自分で見つけて、自分で掴むしかないんです。
そんな思いをあなたに伝えたくて、結局「ありのままの自分になるの~♪」という、記事になってしまいました。
最初と言ってることが違うので、僕はうんちです。ごめんなさい。
リストの一番目に「アウルはうんち」と書くくらい、リスト作りは気軽にしてくださいね(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたの人生が少しでも良い方向へ変わる、きっかけになれたら嬉しいです。
我々は、他の人たちと同じようになろうとして、自分自身の4分の3を喪失してしまう。
by アルトゥル・ショーペンハウアー