あなたは働こうと思って、気持ち悪くなった経験ありますか?
私は大学を卒業して、ひきこもりになりました。何度も働こうと思って何度も気持ち悪くなりました。
働いている人にその感覚を伝えても、甘えるな、逃げているだけ、もうちょっと頑張れよ、と言われるんです。
私は心を閉ざしました。
自分がおかしいんだ。この気持ちは誰にも理解してもらえないし、誰にも伝わらないんだ。
そう思いながら、ひとりで泣いて過ごしました。
あの時の気持ちは今でも思い出したくないので、誰にも言わずに過ごそうと思っていました。
ですが、ブログを始めてから、言葉では伝わりにくい気持ちも、文章なら伝わるのではないかと思ったのです。
働いている人にも、少しだけでいいから、働けない人の気持ちを理解して欲しい。
私と同じ心境にいるあなたに、あなただけじゃないんだよと伝えたい。
そんな思いでこの記事を書いています。
この記事は、私の経験を書いており、全ての人に当てはまるわけではありません。
それでも、こういう人もいるんだ、悩んでいる人はこんな気持ちなんだと、知ってもらえたら嬉しいです。
働こうと考えて気持ち悪くなる
ひきこもっていた私は、この先の人生を考えてこう思いました。
- このままじゃダメだ
- 親にこれ以上迷惑をかけたくない
- 働かないと生きていけない
今のままではダメだと、頭では理解しています。将来のことも考えています。自分を変えたいと思っています。
でも、ダメなんです。
働くことを考えるだけで、身体が熱くなりはじめ、胸がぎゅーっと苦しくなるんです。
訳もなく泣きたくなるんです。
やらなければいけないのに、どうして動けないんだろうと悩み、動けない自分が嫌いになります。
そして、自分を責めるような考えが、次々浮かんできます。
- 働きたくないと思うのは当たり前だろ
- ただ嫌だから逃げてるだけなんだよ
- 自分が特別だとでも思っているのか
ひきこもっているのですから、誰に言われたわけでもありません。
頭の中で常に見えない誰かと闘っているんです。
ため息の起床で始まり、部屋でうずくって泣いて、泣き疲れては眠っての繰り返し。神経がすり減る毎日です。
「家の中にいるだけで楽だよね」と嫌味をいう人は、心の休まる時間がない、あの苦しみを味わって欲しい。
例えるなら、ストーカーに狙われて怖がっている人に、モテモテで羨ましいと言うくらい、無神経な言葉ですからね。
ゲームやアニメで、つらい気持ちをごまかすこともありました。気持ちを楽しさで満たして、生きる気力を保っていたんです。
それでも時々、ふっと我に返って、自分は何してんだろうと息苦しくなりました。
働かなきゃと焦る気持ちが増していく中、行動できない罪悪感と自分に対する嫌悪感が積み重なっていく。
思い出して書いてるだけで、胃が気持ち悪くなってきました……。
頑張ってアクセルを踏んでいるのに、ずっと空回りして動けない感じです。
悩んで、泣いて、疲れて。
誰の記憶にも残らず、自分の存在がなかったことにならないかなと考えることもありました。
心療内科には行けませんでした
私は心療内科などに、行ったことはありません。
自分なんかが行っても仕方がない、もし病気だったとして、それが何なんだと思っていました。何も変わらないだろって。
すべて、自分で解決すべき問題だと思っていました。
お金もないし、職もないし、人生真っ暗。
そんな中でも、できるだけ人には迷惑をかけたくないという、変なプライドだけは持っているんです。
自分から診断を受けたいだなんて、おこがましくて言い出す勇気もありません。
もし病気じゃなかったら「言い訳をしていた」「元気なのに逃げていた」と、思われてしまうのではないか。
そんな恐怖心もありました。
私は現在、自分でも元気になってきたなと思える程度には、心が回復しています。
そう思えるようになるまで数年の時間が必要でした。その間、いろんな人に迷惑や心配をかけました。
心療内科を受診していれば、もっと早くつらい状況から抜け出せていたのではないかと、今になって思います。
心境を話せるだけでも、自分の気持ちがスッキリしたでしょうし、診断を受けて周りが理解してくれることもあるでしょう。
私は結局、病気かどうかも分からずに、周りの人に心配をかけただけ。その罪悪感は心が回復した今でも残っています。
あなたには私と同じ思いをしてほしくないので、もし少しでも辛いなら、心療内科を受診するという選択肢も考えてみてほしいです。
心療内科は選択肢のひとつ
心療内科に行ってほしいではなく、選択肢に入れてほしいというのは、当たりはずれや合う合わないがあるからです。
受診して良くなったという人もいれば、何も変わらないという人、行かなきゃよかったという人もいます。
もし今の私が昔の自分にあったら、「心療内科に行ってみたら?」と言うだろうなと思ったので、選択肢のひとつとして挙げてみました。
心療内科は予約が必要だったり、数ヶ月待ちだったりで、受診したいと言ってもすぐに受けられないそうです。
利用者が多すぎて、新規を受け付けられない病院もあるそうなので、聞くだけ聞いてみてるのがいいかと思います。
行く行かないの選択じゃなく、受診できるかどうかすら分からない状況なので……。
あなたの周りにいるなら
もしあなたの身内に、私と似たような状況の方がいるのなら
「あなたが辛そうで、私が心配になってしまうから、1度受診してみない?」
と心療内科に行くつもりがないか、聞いてあげて欲しいです。
私のように、みんなに心配をかけたくない、自分で何とかしなきゃと考えている人が多いと思うんです。
でも、心のどこかでは誰かに助けて欲しいと思っています。
最初は「行かなくていい」と言うかもしれませんが、1度提案しておけば、行きたいときには勇気を出して言ってくれるはずです。
心境を語り終わって
記事を書いていると、当時の心境を思い出して辛くなったり、自分の情けなさに恥ずかしくなったりしました(笑)
それでも、私と同じように悩み苦しむあなたに、あなたはひとりじゃないと伝わっていれば、書いた意味があったなと思えます。
以上、私の体験と伝えたいことを、書かせてもらいました。
記事に書いた心境などは、あくまで私の場合ですので、すべての人に当てはまるわけではありません。
働くなんてアホくせぇと、遊んでいるだけの人もいます。
元気そうに見えても、みんなに心配をかけないように、無理して笑っている人もいます。
その人の感じている辛さは、私たちが外から見て「簡単に判断できるものではない」ということだけ覚えておいてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたは、ひとりじゃありませんよ!